里親制度とは
様々な事情により自分の家庭で暮らすことのできない子どもたちを、自分の家庭に迎え入れ、温かい愛情と正しい理解を持って養育する児童福祉法に基づいた制度です。
なぜ必要なのか
日本では現在42,000人程の子どもたちが家族から離れて暮らしています。そのうち約8割の子どもたちは施設等で生活しています。しかし国連より子どもの養育環境として最良なことは家族であり、家庭養育との指摘がありました。勿論、子どもの意思や年齢、状況により施設の方が良いこともあるかも知れませんが、多くの子どもたちが家族の一員として暮せる環境が子どもの発達には良い影響が多いと考えられております。その結果、子どものための制度として必要になります。
里親の種類
養育里親・養子縁組を希望する里親・専門里親・親族里親の4種類があり、施設ではそれ以外にボランティア里親があります。
- 養育里親
養子縁組を前提とする制度ではありません。家族と暮らせない子どもを一定期間、自分の家庭に迎え入れて養育する里親です。
- 養子縁組を希望する里親
養子縁組によって子どもの養親となることを希望する里親です。
- 専門里親
養育里親のうち、虐待や非行、障害などの理由により専門的な援助も必要とする子どもを養育する里親です。
- 親族里親
実親が死亡、行方不明などにより養育できない場合に、祖父母などの親族が子どもを養育する里親です。
- ボランティア里親
長期休みや週末などに数日〜1週間程度、子どもを家庭に迎えて頂き、家庭生活を体験させて頂くボランティアです。
要件・支援
特別な資格は必要ありませんが、一定の要件はあります。
- 心身ともに健全であること。
- 子どもの養育について、理解及び熱意があり、子どもに対する豊かな愛情があること。
- 経済的に困窮していないこと。(親族里親にはこの要件はありません。)
- 子どもの養育に関し虐待などの問題がないと認められること。
- 禁錮以上の刑に処せられたことがないこと。
「児童福祉法」「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」等の規定により、罰金以上の刑に処せられたことがないこと。
※養育費として、生活費、学校教育費などが公費で支給されます。養育里親、専門里親、親族里親には里親手当も支給されます。
里親になるには 登録の流れ
- ご相談
神戸市こども家庭センター、または公益社団法人家庭養護促進協会にご相談ください。制度について詳しくご説明いたします。 - 研修
研修を受講していただきます。 - 申請
ご家族合意の上で、里親認定の申請を行ってください。 - ご家庭訪問
神戸市こども家庭センター職員、家庭養護促進協会職員がご家庭を訪問し、子どもを預かることができる状況にあるか確認いたします。 - 認定・登録
神戸市市民福祉調査委員会に諮問し、認定されましたら、里親として登録していただきます。
出典:「神戸市:里親制度」(https://www.city.kobe.lg.jp/a86732/kosodate/shien/support/satooya.html)
「神戸市:里親制度」(https://www.city.kobe.lg.jp/a86732/kosodate/shien/support/satooya.html)より加工して作成